ロジスティクス

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2022年1月14日

大手5社の航空輸出混載<12月>
12%増の6万4862トン、11月から4100トン増

 2021年12月のフォワーダー大手5社(NIPPON EXPRESSホールディングス(NXXHD)、近鉄エクスプレス、郵船ロジスティクス、阪急阪神エクスプレス、西日本鉄道国際物流事業本部=にしてつ)の日本発航空輸出混載重量は前年同月比12.3%増の6万4862トンだった。11月との比較では全社が取り扱いを伸ばし、計4140トンほど増えた。業界全体重量は10万トン前後とみられる。10万トンを超えれば6月以来となる。

■業界全体は10万トン前後に

 5社の航空輸出重量、輸入件数の実績は表の通り。輸出重量は全社が11月から増え、近鉄は21年で最高を記録した。月下旬に駆け込みがあって取り扱いが伸びた会社が多い。ただし対前年では方面によってマイナスになる会社もあった。20年12月は海上輸送の混乱による“船落ち”貨物が本格的に増えていた時期で、業界全体重量は8万8415トンと9万トン弱まで回復していた。

 5社の実績を方面別に見ると、TC1は会社によってバラツキがあった。近鉄は11月から取り扱いが増加したが、郵船ロジ、阪急阪神はマイナス。ただし、各社高水準な取り扱いが続く。対前年では全社がプラス。近鉄は倍増した。自動車関連を中心に“船落ち”貨物が直近数カ月に比べて増えたとする会社が多い。半導体の供給回復から、挽回生産に向けて緊急出荷があったという会社もある。半導体関連やファクトリー・オートメーション、ロボットなどの産業機械の出荷も好調だった。

 TC2は全社が対前年で2桁増。11月との比較では近鉄、阪急阪神、にしてつがプラス。NXHD、郵船ロジはマイナスだった。近鉄、阪急阪神はフランスが増加。NXHDとにしてつは英国が伸張した。ただし、欧州向けでは主要空港の混雑などから、各社ルート変更など対応を進めており、最終仕向地と混載マスターの仕向地が異なる状況もみられる。

 TC3は近鉄、郵船ロジ、阪急阪神の3社が前年超えも、NXHDとにしてつはマイナス。20年12月はコロナウイルス感染拡大初期の需要減退から回復で、緊急出荷も多かったことから、会社や仕向地によりバラツキがあった。ただし、にしてつ以外の4社は11月実績を上回っており、にしてつも11月と同水準だった。防疫管理の強化から実質的なスペース減となっていた上海のスペースが回復していること、スペースを確保した会社があったことなどで、中国向けの取り扱いが11月に比べて増えた会社が多い。

 12月の業界全体の航空輸出混載重量は10万トン前後と見込まれる。日本発全体に占める5社のシェアは直近数カ月64~65%の高水準で推移しており、11月は64.9%だった。仮に12月のシェアを64.9%と仮定すると、ほぼ10万トンとなる。

 12月の輸入通関件数は5社合計で前年同月比13.9%増の10万7941件だった。全社が前年超えで、NXHD、近鉄、郵船ロジの上位3社は2桁増。自動車部品の好調が続いている。11月との比較では全社がマイナス。11月にクリスマス商戦に向けた需要増があったことや、12月の営業日が少ないことなどが影響した。