2011年4月28日
【展望台】「特需」にまつわる臆病風
「地元の建設会社は『震災特需』と言って大騒ぎだよ」。福島県の浜通りにいる友人が、そんなことを言っていた。もともと若年層の流出が止まらず、地場経済は縮小の一途だった。そこに100年に一度の不景気が直撃し、さらに「コンクリートから人へ」の地方攻撃政策が行われていた。建設工事なぞ増える見込みがない中で、誰も予想し得なかった悲劇が起こった。街には誰かが片づけなければならない、瓦礫(がれき)が散乱した。今...
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