2013年10月8日
【熱帯の憂鬱続<大人のためのENNUIの香り漂うエッセイ>(3)】
■続・血まみれの熱病
「どうした!」アツコがタイルの床に転がっている。「RUMAH SAKIT(病院)に連れってって!」「トギオ! BANTU(手を貸せ!)車の中でアツコは白目をむき冷たくなってきた。「私、死ぬかも知れない日本に連れて帰ってね。此処に眠りたくない」車が渋滞で動かぬ。僕も生唾を飲み込んだ。「トギオ! ライトを点けて左端を走れ!」ヘッドランプも点滅ライトもつけ左端ギリギリを突っ走る...
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