2013年11月7日
【熱帯の憂鬱 大人のためのENNUIの香り漂うエッセイ(12)】
■RUMAHINI ORANGGILA
「おい、Y、安全は万全だ。周りはしっかりと固めた。残りの芥を掃きだせ。最初の一月は朝の十時と夕方の四時に状況を俺に連絡しろ」。そして半年も過ぎたであろうか、大掃除もほぼ完了し売り上げも回復した。頃はよし。私はスラバヤにまたまた乗り込んだ。用心棒のダニーを連れて。
「おい、Y、元気か?」彼は憔悴しょうすいしきっていた。毎日のように事務所と妻の居る自宅に...
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