2014年2月18日
【熱帯の憂鬱~大人のためのENNUIの香り漂うエッセイ】(34)
■銀座の路上にて
ホームリーブで東京にいた、我が社のダイレクターであるアツコが両親と銀座の虎屋で待ちあわせた。母と羊羮を買っているアツコのところに父が息を切らして飛び込んで来たと言う。「今、いったい誰にあったと思う?」
銀座の中央通りを新橋方向に向かい、ぶらぶらと歩いて虎屋に向かっていたという。向こうから焦げ茶のジャケットの上からリュックを背負い、ポケットに両手を突っ込んだ一見胡散臭い男が...
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