2014年2月4日
【熱帯の憂鬱~大人のためのENNUIの香り漂うエッセイ(32)】
■ダダと眉
例の小学生時代の親友で、明治の元勲の末裔であるTが絵描きの兄を紹介もしないのに知っていた。「どうして知ってるんだ?」「そりゃ、知ってるよ」だって。絵描きの兄とTは行動半径が重なるところがあったよう。「お前の兄貴、夜中に銀座の八丁目をホステス三人に抱き抱えられて這うように歩いていたよ」「札幌行きの飛行機で銀座のホステスらしきのを三人連れてえらいはしゃいでいたぜ。あまりに楽しそうなので...
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