【新軽井沢事情(２)】軽井沢との出会い

　「軽井沢～、軽井沢～　一時間停車」と言うのを今でも思い出す。昭和38年ごろか。高校生の時にスキーに行った帰りの事だった。当時の田口という駅から信越線の鈍行に乗り、東京に帰る冬の夜汽車だった。毛布代わりのヤッケを口元まで引き上げて再度ウトウトとした。なぜかスキーを始めたくてしようがなかった。 　父にねだると、赤倉に行けという。新井に昔、父が衆議院議員に新潟県から立候補した時の後援会の地元の顔役が...