2016年3月23日
【新軽井沢事情(9)】霧の旧軽井沢と幻の上流階級
初春か初夏の朝霧がいい。朝霧が中空から降りてきて某ホテルの伸びやかな芝庭を覆い尽くす。「散歩しない?」二人して霧の中を彷徨う。夢の中のよう。旧軽井沢の霧は濃くかつ深く立ち込める。霧の中から人影が近づいて来る。声をかけられる。「おはようございます」「おはようございます」「今日は霧が深いですね。どうぞ良い一日を……」「さりげないね。日本にもまだ上流階級がいるんだね~」「幻でしょ。法的にも、税制からも...
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