2020年1月22日無料公開記事
第4回 成田国際空港貨物地区フォークリフト&パレットビルディング競技会 ハンドリング品質、頂点決める 7社11チーム、関空からも初参加
成田国際空港会社(NAA)は1月29日、同空港の整備地区上屋で「第4回成田国際空港貨物地区フォークリフト&パレットビルディング競技会」を開催する。2017年に開催した第3回大会と同数の7社11チームが参加し、フォークリフトとパレットビルディングの作業品質を競い合う。今回は関西国際空港からCKTSが初参加。過去3回はいずれもJALカーゴサービスAチームが総合優勝を果たしており、4連覇を阻むチームが出てくるのか注目される。
■航空物流拠点・成田の地位向上へ
NAAは「成田国際空港貨物地区フォークリフト&パレットビルディング競技会」を成田が国際航空貨物量のさらなる増加を図る上での主要施策の一つに位置付ける。上屋業務の迅速性や正確性、丁寧さといったハンドリング品質は、その空港の航空物流拠点としての評価に直結する。競技会の開催は、成田で貨物のハンドリングに従事する企業やスタッフの技術・意欲の向上を図り、成田の航空物流拠点としての価値をさらに高めていくことが目的だ。
今大会に参加するのは7社11チーム。ANA Cargo、国際空港上屋(IACT)、JALカーゴサービス、日本貨物航空(NCA)から各2チームと日本空港サービス、スイスポートジャパンの前回出場10チームに加え、今回は初めて外部空港から関空のCKTSを迎える。同競技会は各チームが多種多様な模擬貨物を制限時間内に、適切な作業品質で積み付けられるかを競う。フォークリフト操作とパレットビルディングの2部門で競い、合計得点が最も多かったチームが総合優勝となる。作業のスピードだけでなく、安全性や品質も重要な評価指標となり、日ごろ培った実力をいかに発揮できるかが見どころだ。
前回はJALカーゴサービスAチームがパレットビルディング部門を圧勝して総合優勝。今回は約2年ぶりの開催となることから勢力図に変化が起きている可能性もあり、各チームの競技から目が離せない。
■競技会概要
●各チームは4人で構成されており、リーダー、フォークリフトドライバー、ハンドラー(2人)の役割が与えられている。
●スタートの合図と同時に、リーダーの指示のもと、ドライバーがフォークリフトでダミー貨物を搬送し、ハンドラーがロアーパレット(96インチ×125インチ)にダミー貨物を積みつける。
●ダミー貨物は様々な大きさ・形状のものが用意されている。貨物によっては、必ず積まなければならないもの、向きが指定されているものなど条件が付けられている貨物がある。
■基本ルール
●制限時間は60分とする。75分まで作業は続けてよいこととするが、60分を超えると減点対象となる。
●作業が終了次第、リーダーは審査員に報告し、その後は作業を行ってはならない。
●競技者は自らの役割以外の作業を行ってはならない。