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2012年5月24日

【四海茫々(9)】不定型ゆえの強さ

 菊地庄次郎さんは「不世出の名経営者」と謳(うた)われた。この連載でも海運史に輝く氏の遺業をいくつか紹介してきたが、ここでは読者の方から寄せられた情報をもとに菊地式海運経営の神髄に迫ってみたい。  日本郵船は海運同盟を守る側に立っていたが、必要に応じ盟外活動にも打って出た。菊地さんは1954(昭和29)年ごろの南米東岸航路進出を振り返り、こう述懐したそうだ。  「当時は郵船が同盟マインドの権化...
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