2013年9月24日
【四海茫々】(70)慧眼と決断の人
乾豊彦さんは中京財界の大立者、高橋彦次郎氏の第9子、7男として1907(明治40)年1月28日、名古屋で生まれた。
就職難だった30(昭和5)年、豊彦氏は三井物産に入社する。その顛末を聞いたことがある。当時、学生の間で人気が高かったのは日本銀行と三井物産。氏は「実力で物産の試験に受かるわけがない」と思っていた。ところが「長兄が言うとおり物産名古屋支店で試験を受けたら合格していた」。父、彦次...
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