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海運

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2014年4月17日

【四海茫々(91)】春雷

 欧州航路を舞台として展開された“三井ファイト”は日本海運の戦後の目覚めを告げる春雷のようなものだった。  定期船部門への本格参入を意図した三井船舶にとってまさにそうであり、受けて立った日本郵船、大阪商船の同盟2社もしかりといえよう。ただの春雷ではなく、航路収支の悪化という冷たい驟雨も伴ったため攻防両陣営の犠牲は大きいものがあったが、その後の邦船経営に得がたい教訓を残した。  航路経営に限らず...