2014年8月28日
【四海茫々(106)】海運王
逸材を輩出した点で明治はまさに特異な時代であった。それは何やらタンポポの旅立ちに似ている。種子を抱えた綿毛が維新の強風を受けて大挙、空に舞い上がり、やがて新天地に降り、根付き、いっせいに開花したという感じだ。
わが国海運界もこの時代に“三大船成金”の登場を見ている。山下亀三郎、勝田銀次郎、内田信也の3氏である。山下1867(慶応3)年、勝田73(明治6)年、内田80(明治13)年の生まれであ...
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