2015年4月30日
【四海茫々】(136)小説より奇なり
オットー・フォン・ビスマルク(1815~1898年)は鉄血宰相といわれた。これをもじり、陰で“鉄拳”宰相の異名を奉られた海運人がいた。日本郵船の宮岡公夫氏である。
宮岡さんは天性、可燃性が高い感情の持ち主で、激情に駆られると相手の身分に関係なく口吻荒く言い立て、場合によっては口より先に手を出すこともあったらしい。そうした性行は静高時代の氏に顕著であったし、郵船の社員になっても変わらなかった。...
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