2015年6月2日
【四海茫々】(141) 馬耳東風
1989(平成元)年秋の宮岡公夫/天谷直弘対談は、「世界解体新書」とでも名付けたい読み物になった。世相が鮮やかな手並みで腑分けされ、その内奥を実見するような興奮を覚えたものである。世界は激しく移り変り、同じところに瞬時も止まってはいなかった。有為転変、世界はまさしくパラダイムシフトの渦中にあった。本連載の前回では対談中の発言一部を切り取り、その大意を紹介したが、宮岡さんの発言については注釈が必要...
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