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海運

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2016年1月28日

【四海茫々】(180)負け戦を糧に

 こういうと叱られるに違いないが、日本郵船は定航部門の失敗が目立つ会社だった。1980年代半ばごろの話である。まずコンテナのインベントリーが混乱を極めた。  太平洋のトレードはアジア側から見て極端な出超だからアメリカ側に空コンがたまる一方となる。LA、LBの港頭ターミナルはどこも4段、5段積みのコンテナの山が連なり、視界を遮っていた。それでもなお置き場が不足し、内陸のターミナルや空き地でも空コン...