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海運

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2016年2月25日

【四海茫々】(183)助け舟

 川崎汽船は1970年代半ばから90年代半ばまで苦難の連続だった。辛酸を嘗め尽くした20年間といえる。オイルショック、84年米国海運法を契機とする定航運賃の暴落、円高、バンカー高などに襲われ翻弄された。二重苦、三重苦どころではなく部厚く高い障壁にぐるり囲まれ、身動きままならない状況にあったのが当時の川汽である。  76(昭和51)年、社長に就任した岡田貢助氏は「外(第一勧銀)から来たトップの指示...