2016年12月22日
【四海茫々(217)】アイちゃん
さん付けの呼び掛けとちゃん付けのそれでは趣きががらり変わる。例えば『粗忽長屋』などの古典落語に登場する「八ちゃん」。発音を正確になぞれば「八っつぁん」だが、この愛すべき長屋の住人が「八さん」では収まりがつかない。
総理だった佐藤栄作(1901~75年)は『大野伴睦を偲ぶ会』に出席し「伴ちゃんとみんなから愛された故人にならい私も栄ちゃんと呼ばれたい」と語ったらしい。彫りが深い顔立ちで“ギョロ目...
新規会員登録の方はこちら
- ・新規会員登録はこちらからお進みください。
- ・フリートライアルの申込みもこちらから。