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2017年3月28日

【四海茫々(234)】善の善なる者

 「一、金五両/右馬代/くす(寄こす)か、くさぬか、こりゃどうじゃ。くすというなら、それでよし。くさぬとなれば、おれがいく。亀の腕には骨がある」(原文は縦書き)  江戸期にしたためられた請求文である。亀は房州(千葉県安房)の馬方。腕に骨のくだりは「自らの腕力に自信あり」の意味。明らかに脅している。まさに簡明直截、小気味よく迫力がある。言語学者の金田一京助氏や国語学者の中村明氏らがいにしえの名文書...
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