2017年3月9日
【四海茫々(231)】時来れり
「青山は動かず、白雲自ら去来す」という。勝海舟が遺した揮毫にこの禅語が見られる。商船三井の相浦紀一郎に似合いそうな言葉である。氏は企望をたくましくして自ら駆け出す人ではなかったが、時勢、環境が激しく動き、それに触発、刺激されて氏も動き事績を重ねた観がある。たとえ切迫した状況に遭遇しても青山のように泰然自若とした雰囲気を崩さなかった。慌てず騒がず物事に処す姿勢を貫いたのである。
三井船舶と大阪...
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