2017年4月6日
【四海茫々(236)】苦渋の始まり
相浦紀一郎氏は1984(昭和59)年、大阪商船三井船舶の社長に就任した。鉄鋼、エネルギー、自動車はじめ大手荷主や同業他社、造船など関係各方面がこぞって氏の昇格を歓迎し祝意を表した。不定期船営業の第一人者はこのとき、海運経営を総覧するホストに就いた。それは難しい決断、選択を日常的に強いられる苦渋の日々の始まりでもあった。日本海運は未曽有の激動期に突入していた。
日本船主協会が編さんした海運年表...
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