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2018年3月20日

【四海茫々(268)】大業

 「知者は遅れて立つ」。賢哲が遺した言葉ではない。宮城谷昌光氏の小説で、主人公の華元がもらしたつぶやきである。中国春秋時代、宋の右師(執政)である華元は、賊軍を目の前にしても機先を制し兵を動かそうとしない。「機先を制して勝っても本当の勝ちにはつながらない」と考えるからである。乱暴ではあるが、この話をコンテナ化以降の国際定航界にあてはめ考えてみたい。華元とは逆で、先に立とうとする人ばかりがいたし、今...