2018年10月9日
【四海茫々(289)】 木を植えた男
フランスの作家、ジャン・ジオノの短編小説『木を植えた男』をご存じだろうか。
「プロヴァンス地方の高地をあてもなく旅していた『私』は、1人暮らしをしている寡黙な初老の男と出会った。彼の名はエルセアール・ブフィエ、55才。その荒野で3年前から木の種子を植え始め、今も続けている」。
書き出しはこんな感じである。物語は『私』が最初にブフィエに会った1913(明治46)年の回想から始まり、さらに『...
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