2018年11月6日
【四海茫々(293)】トンガリ
例えるなら「冬の台風」。2000(平成12)年6月、商船三井社長の席に就いた鈴木邦雄氏にはそういう印象があった。ただし、台風といっても豆台風。それが大方の第一感であったろう。
当時の日本経済は1993(平成5)年のバブル崩壊で安定成長期が終焉し、後に「失われた20年」といわれる低成長期に沈んでいた。なかでも海運界はバブルにも無縁の存在だった。景況感でいえば、冷気が骨の髄までしみとおる、まさに...
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