米国の企業在庫比率　輸入量急増でもなお歴史的低水準

　アジア発米国向けの荷動きが高水準で推移しているものの、米国内の企業在庫比率が低下傾向を辿っている。セントルイス連邦準備銀行の統計によると、5月の企業売上高在庫比率は、統計開始以来の過去最低に並ぶ1.25となり、特に小売業の売上高在庫比率は急激に落ち込んで1.07となっている。旺盛な消費需要に対し、輸送スケジュールの遅延や港湾混雑の影響などで供給が追い付かず、さらにeコマース需要の拡大もこうした傾...