【展望台】災害で問われる真価

　元日を襲った能登半島地震の揺れを感じたのは関西の自宅でだった。テレビをつけると、日本海沿岸は赤や黄色で点滅して、大津波警報が出されており、アナウンサーは「東日本大震災を思い出してください」、「すぐに逃げてください」など連呼して注意を促した。具体的な公園名を示して、避難場所を明らかにしたところもあった。そうした地震速報に記者も気が気ではなかった。実家が能登半島から遠く離れているわけではないからだ。...